霊長類ES/iPS細胞用凍結保存液(バンバンカー hRM )を「国際組織工学・再生医療学会 “TERMIS-AP2013”」で発表

株式会社リンフォテック(代表取締役 関根暉彬)は、日本ジェネティクス株式会社、国立大学法人東京工業大学・田川陽一准教授と共同で、霊長類ES/iPS細胞用の保存能力が高い凍結保存液(製品名/バンバンカーhRM)を開発し、その成果を上海で開催される(2013年10月23~26日)国際組織工学・再生医療学会「TERMIS-AP 2013」にエントリーした結果、800演題を超える中から演題の一つに選ばれ、発表したことをお知らせ致します。

当社では、血清を含まない新しいタイプの細胞凍結保存液として2000年に「バンバンカー」上市し、これまで順調に売上を伸ばしてきました。今般、再生医療分野の研究開発が盛んに行われるようになるにつれて、ヒトES細胞やヒトiPS細胞等を凍結保存するニーズも高まってきました。しかし、これらヒトES細胞やヒトiPS細胞は一般の細胞と異なり凍結耐性が弱く、既存の細胞凍結保存液を使うと生存率が極端に低くなるという問題がありました。

「バンバンカーhRM」は、「バンバンカー」のノウハウを生かして開発した異種動物由来成分や血清を含まない製品です。
本製品の特長は、

(1)霊長類ES/iPS細胞の解凍後生存率が、既存の凍結保存液よりも向上
(2)凍結する際の操作が容易
(3)凍結細胞をドライアイスで輸送することが可能が挙げられます。

今後、本製品が再生医療分野における新たな細胞凍結保存液として、普及することが期待されます。

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