活性化自己リンパ球療法 – 論文集 -
1.肝臓癌(再発予防等)に関する報告
2.肝臓癌以外の腫瘍に関する報告
3.メカニズムに関する報告
4.癌以外への応用(感染症)に関する報告
以下に、症例報告を記載します。
感染症関係においてもリンパ腫に関する報告および白血病などでの骨髄移植時関係の報告がありますので参考にして下さい。
文献番号2-14
日本消化器病学会総会(旭川市、2002年4月)
<題目> 進行胃癌における活性化自己リンパ球併用内視鏡的光線力学療法(I-PDT)の経験

1. 山口大学第1内科, 2. 東京女子医科大学第二病院外科
柳井秀雄1, 岡本健志, 平野厚宜, 松原良尚, 中村陽平, 畑部朋子, 吉田智治, 沖田極, 小川健治2

文献番号2-13
第59回日本癌学会総会(2001).抄録番号2631.
<題目> 単球による胃癌細胞に対する自己CD8細胞の抗腫瘍効果の影響
日本大学医学部
加藤洋一、高橋亨、藤井雅志
㈱リンフォテック
関根暉彬

文献番号2-12
第59回日本癌学会総会(2001).抄録番号1624.
<題目> 樹状細胞による活性化Tリンパ球の胃癌細胞株に対する細胞障害性の検討
日本大学医学部
高橋亨、加藤洋一、海賀照夫、藤井雅志、清水一史
㈱リンフォテック
関根暉彬

文献番号2-11
第2回東日本癌免疫療法研究会(2001).
<題目> 当科における活性化自己リンパ球移入療法の経験
東京女子医大第二病院外科
小川健治、梶原哲郎
㈱リンフォテック
山口智宏、馬場憲三、関根暉彬

文献番号2-10
Biotherapy 15:217(2001).
<題目> 当科における活性化自己リンパ球移入療法の治療成績
東京女子医大第二病院外科
小川健治、出口義雄、勝部隆男、渡辺修、遠藤俊吾、梶原哲郎
㈱リンフォテック
山口智宏、馬場憲三、関根暉彬

文献番号2-9
BCG・BRM療法研究会会誌 第23巻、39-45(1999).
<題目> 固層化CD3抗体活性化リンパ球を用いた悪性脳腫瘍の治療経験
渋井壮一郎、田中 実、野村和弘、関根暉彬
Four patients with recurrent malignant brain tumors (two medulloblastomas, two anaplastics astrocytomas) were treated with anti-CD3 antibody-activated T-lymphocytes (CD3-AT) which had been prepared by culturing peripheral blood lymphocyte with recombinant interleukin-2 on the immobilized anti-CD3 monoclonal antibody-coated flasks. Of these four patients a 14-year-old body with recurrent medulloblastoma responded to the combined therapy with ACNU and CD3-AT. In two patients with malignant gliomas slight accumulation of CD3-AT in the brain tumors was observed on scintigram or single photon emission tomography using 111In-labeled cells. Patients with complete response to prior treatment should be the next candidates for CD3-AT therapy.

文献番号2-8
Six-year Disease-free Survival of a Patient with Metastatic Eyelid Squamous Cell Carcinoma and Colon Adenocarcinoma after Repeated Postoperative Adaptive Immunotherapy; Akiyoshi Kawamura Jr, Teruaki Sekine, Morimasa Sekiguchi, Shunsuke Yanoma, Akihiro Kaneko, Tatsumasa Haneda, Yoshihiro Moriyama, Ken-ichi Hayasaka and Tadao Kakizoe, Jpn J Clin Oncol, 30(6), 267-271(2000).
A 74-year-old male was affected concurrently with squamous cell carcinoma of the left eyelid and adenocarcinoma of the colon, both with lymph node metastasis. He underwent exenteration of the left orbit with left modified radical neck dissection and subsequently resection of the transverse colon with regional lymph node dissection. The patient has been treated by an adoptive immunotherapy as a sole postoperative modality without receiving any chemotherapeutic agents causing immunosuppression. For the adoptive immunotherapy, autologous peripheral blood lymphocytes were activated with an immobilized ant-CD3 antibody and IL-2 for 14 days (the CD3-AT cells). The infusion with 1.38X1010CD3-AT cells has been repeated 150 times in total at the time of writing. Neither recurrence nor additional metastasis has been detected 6 years after surgery.

文献番号2-7
第11回日本BRM学会学術集会総会 発表雑誌;Biotherapy 13(5),542(1999).
<題目> 腸間膜脂肪肉腫再発例に対する養子免疫療法
国立がんセンター研究所、日本大学医学部・第三外科
加藤 洋一、関根 暉彬、藤井 雅志
<目的> 脂肪肉腫の急性増悪例は、手術以外に有効な治療はない。腸間膜脂肪肉腫の早期再発腫瘍の非治癒切除症例に対して腫瘍増殖の抑制とQOLの維持のため、養子免疫療法を試みた
<考察> 脂肪肉腫非治癒切除例は、養子免疫療法により高いQOLと増殖抑制傾向を認めた。また、末梢血リンパ球のサイトカイン産生率を測定し、養子免疫療法の効果を検討したので報告する。

文献番号2-6
発表雑誌;日産婦東京会誌,48,146-149(1999).
<題目> 養子免疫療法が奏効した再発膣原発悪性黒色腫の一例
東京大学医学部附属病院分院産科婦人科
石山 巧、三枝 万里子、西井 修、池田 誠、木戸 道子、小泉 佳男、竹内 亨、小島 俊行、加藤 賢朗、川名 尚
三井記念病院産婦人科
瀧澤 憲
国立習志野病院産婦人科
鈴木 三郎
国立がんセンター研究所
関根 暉彬
<要旨> 我々は予後不良である膣原発の悪性黒色腫を経験し以前報告した。1年後再発し化学療法が無効で あったが養子免疫療法により軽快したのでその後の経過を報告する。症例は69歳の女性。膣原発悪性黒色腫と診断し広汎子宮全摘術、骨盤リンパ節郭清術、膀 胱全摘術、膣全摘術、回腸導管形成術を施行した。術後1年後に胸膜転移を認め、DAV-フェロン療法を施行したが無効であった。その後養子免疫療法のみで 治療したが少量の胸水貯留を認めるも日常生活に支障がない程度に回復した。しかしながら6ヶ月後に再燃し結局死亡した。本症例は悪性黒色腫における養子免 疫療法の可能性を示唆していると考えられた。

文献番号2-5
日本癌学会第57回総会(1998年)
<題目> 活性化自己リンパ球長期投与症例
関根暉彬1、加藤洋一2、藤元博行3、垣添忠生
(国立がんセンター・1研、3病、日大医・3外)
<目的・方法> 進行癌患者のQOLの維持と延命を主な目的とし、活性化自己リンパ球の長期間にわたる投与を試みた。
<結果> 症例1 腎細胞癌で初診時すでに3ヶ所の肺転移が認められていた。原発巣摘出前より活性化自己リ ンパ球投与を開始し、以後6年6ヶ月にわたって投与を続けている。投与開始4年後に肺転移巣の増大と脳転移が認められた。放射線治療後それも落ちつき現在 でもPS0を維持している。症例2 腎細胞癌で初診時すでに2ヶ所の肺転移があった。原発巣摘出後より活性化自己リンパ球を開始し、1年9ヶ月にわたって 投与し、11回投与した時点で1ヶ所の転移巣の増大があり切除、以後3年6ヶ月経過再発は認められない。これらの症例において長期投与による副作用は認め られなかった。
<結語> 活性化自己リンパ球は長期間にわたって投与可能であった。

文献番号2-4
発表雑誌;Biotherapy,12,685-687(1998).
<題目> 胞巣状軟部肉腫肺転移症例に対する養子免疫療法
加藤 洋一1)2)3)、関根 暉彬1)、藤井 雅志2)
1)国立がんセンター研究所、2)日本大学医学部第三外科、3)日本大学大学院
<要旨> 胞巣状軟部肉腫は絶対予後不良な疾患であり、肺転移症例の平均生存は3年であると報告されてい る。後腹膜原発胞巣状軟部肉腫・肺転移進行例に対し、養子免疫療法を施行した。症例は23歳、女性。1991年10月に後腹膜腫瘍・左肺転移のため、原発 腫瘍摘出後、化学療法を施行したが、右肺にも転移したため経過観察した。術後3年で転移性肺腫瘍が増悪したため、養子免疫療法を開始した。活性化リンパ球 は、患者末梢血を20mlより、リンパ球を分離し、固相化CD3抗体とrIL-2で活性化、増殖後、1~3×1010個平均2回/月投与した。活性化Tリ ンパ球投与開始より40か月経過し、この間、副作用を認めず、肺転移腫瘍は腫瘍径の増大したが、他臓器への転移はなく、 perfomance statusはgrade0に改善した。本症例では、転移性肺腫瘍に対する評価はPDであるが、治療継続により延命が認められた。 このように免疫療法では、効果判定がPDであっても延命することがあり、副作用を認めない限り治療を継続することが望まれる。

文献番号2-3
第56回日本癌学会学術総会(1997年)発表
<題目> 膠芽腫に対する固層化抗CD3抗体・IL-2刺激リンパ球による長期維持療法
<演者> 片倉 隆一1)、鈴木 洋一1)、吉本 高志2)、関根 暉彬3)、垣添 忠生3)
1)宮城がんセンター脳外科、2)東北大医学部脳外科、3)国立がんセンター
<目的> 膠芽腫の平均生存期間は1年前後と短く、改善傾向もにられない。今回我々は、膠芽腫症例で初期治療終了後、固相化抗CD3抗体及びIL-2にて培養したリンパ球を、維持療法として長期投与を試みたので報告する。
<対象・方法> 投与例はいずれも腫瘍摘出後、ACNUの動注と局所照射60Gyを施行し、MRI上腫瘍陰 影が消失し退院した4例である。リンパ球は、患者末梢血からリンパ球を分離しこれを抗CD3抗体でcoatingしたフラスコで培養し、さらにIL-2を 加えリンパ球数1×1010個前後に増やした後、生理食塩水で洗浄しこれを5%アルブミンと生理食塩水に浮遊させたものを、4週ごとに静脈内に継続投与し た。
<結果> 4例中1例が8ヶ月で再発し治療中であるが他の3例は、43、36、31ヶ月の現在まで再発なく経過している。本治療による副作用は認められていない。
<結語> 少数例のため良好な結果が本免疫療法だけによるものか判断は難しいが、本法は膠芽腫の治療法の一つとして期待できると思われる。

文献番号2-2
発表雑誌;Biotherapy,11,567-570(1997).
<題目> 術後CBDCA、DTIC、VDS療法および養子免疫療法を施行した外陰および膣のⅢ期悪性黒色腫の1例
<演者> 竹田 省1)、池羽 一紀1)、高木 章美1)、木下 勝之1)、栗原 卓也2)、設楽 幸伸2)、渡辺  正寿3)、菅原 勇3)、糸山 進次3)、鈴木 博宣4)、木村 昌行4)、関根 暉彬5)
1)埼玉医科大学総合医療センター産婦人科、2)埼玉医科大学総合医療センター形成外科、3)埼玉医科大学総合医療センター病理部、4)埼玉医科大学総合医療センター薬剤部、5)国立がんセンター研究所
<要旨> 術前のDAV+IFN-β療法が無効であった外陰、膣のⅢ期悪性黒色腫症例に対し、外陰切除、膣 切除、単純子宮全摘出術、骨盤リンパ節郭清、鼠径リンパ節郭清術を施行した。術後CBDCA、DTIC、VDS+IFN-β療法および固層化CD3抗体お よびIL-2で活性化したTリンパ球(CD3-AT)を用いた養子免疫療法を施行し、外来フォローとなった。16回の養子免疫療法を施行し、術後2年現 在、再発所見はない。

文献番号2-1
発表雑誌;J.Jpn.Soc.Cancer Ther,30(7),967-971(1995).
<題目> 進行卵巣癌に対する活性化T cell(CD3-AT)を用いた養子免疫療法の効果
<演者> 竹田 省1)、高木 章美1)、木下 勝之1)、菅原 勇2)、渡辺  正寿2)、糸山 進次2)、鈴木 博宣3)、木村 昌行3)、関根 暉彬4)
1)埼玉医科大学総合医療センター産婦人科、2)埼玉医科大学総合医療センター病理部、3)埼玉医科大学総合医療センター薬剤部、4)国立がんセンター研究所
<要旨> 進行性卵巣癌(Stage IIc~IIIc)4例に対して、患者末梢血リンパ球から固相化 CD3抗体およびIL-2で活性化した Tリンパ球(CD3-AT)を分離、術後初回治療として1ヶ月ごとに投与した。3例は術後養子免疫療法単独で、1例は化学療法と併用して行った。3例は PDであった。Mucinous cystadenocarcinoma,stage IIcの症例は直腸、小骨盤壁に多数のdissemination が残存したが、養子免疫療法のみを7コース施行後second look手術を施行したところ、小骨盤内に残存した腫瘍は完全に消失していた。その後外来 で11コース追加施行し、follow中であるが、3年6ヶ月経過するも再発を認めていない。
卵巣癌に対するCD3-ATを用いた養子免疫療法は単独でも有効な症例もあり、今後症例を重ね、症例の選択や投与方法、投与ルート、化学療法との併用、単独維持療法としての使用など検討する必要があろう。