14歳、男性。脳腫瘍(メドロブラストーマ:髄芽腫)再発、播種

小脳虫部の脳腫瘍に対し、手術、放射線療法、カルボプラチンおよびエトポシドによる化学療法による治療を行いましたが、脳室内および頚髄に脳腫瘍が再発しました。ACNUおよびエトポシドを併用し、1週間から2週間ごとに活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による脳腫瘍治療を行いました。

活性化自己リンパ球療法による治療開始から1年後、右前頭葉に新脳腫瘍病変が出現し、局所放射線療法による脳腫瘍病変の治療を行ったところ脳腫瘍が消失しましたが、さらに2年後にはクモ膜下腔播種を来たし徐々に脳腫瘍が増大しました。この段階で活性化自己リンパ球療法による治療を中止しました。活性化自己リンパ球療法の治療期間は2年6ヶ月にわたり、計64回施行しました。広範な播種性病変を認めるも、活性化自己リンパ球療法による治療終了時まで患者は良好なQOLを維持し、ほぼ正常な生活を続けることができました。

脳腫瘍 グリオブラストーマ(膠芽腫) 症例1脳腫瘍 グリオブラストーマ(膠芽腫) 症例2脳腫瘍 グリオブラストーマ(膠芽腫) 症例3その他の症例を見る