62才、男性

胆嚢炎の精査中、回盲部に腫瘤が認められた為、回盲部切除、胆嚢摘出術を行い、結果高分化型脂肪肉腫と診断されました。腹部CTにおいて、15×7×18cmの腫瘤が認められたため、再度、腫瘤摘出術を行ないましたが非治癒切除となりました。脂肪肉腫の術後1ヶ月で5cm径まで脂肪肉腫治療が増大した為、活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による脂肪肉腫治療を行ないました。

活性化自己リンパ球療法による脂肪肉腫治療開始直後、右腹腔内の脂肪肉腫の大きさは8cmあり、2ヶ月で12×8×9cmまで増大しましたが、その2ヶ月後には、13×10×10cmまで増大しました。本療法による脂肪肉腫治療は外来通院のみで施行し、パフォーマンス ステータスは、0に保たれ、自覚症状もなく腹部腫瘤も認められませんでした。

活性化自己リンパ球療法よる脂肪肉腫治療で、高いQOLの増殖抑制傾向が認められました。

本内容は、Biotherapy 13(5),542, 1999 Katou et.al から抜粋致しました。

軟部肉腫 症例2・肺転移 症例1その他の症例を見る