92才、男性

胃がんT3、大きさ8cm。出血と通過障害があり、フォトダイナミックセラピィ(PDT)による胃がん治療は、期待した効果が現れませんでした。

活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による治療を毎週1回の頻度で5回行い、3回目の治療時に同時にPDTによる胃がん治療を行いました。これを1クールとして、合計で3クールの胃がん治療を行いました。

これら胃がん治療の結果、通過障害が改善(QOLが改善)され副作用も認められませんでした。活性化自己リンパ球療法とPDTの併用による胃がん治療開始から32ヶ月以上お元気で暮らしています。

高齢で胃がん手術が行えないような場合、PDTと活性化自己リンパ球療法の併用による胃がん治療は、患者のQOLを改善する上で有用な治療法であると考えれました。

*フォトダイナミックセラピィ(PDT)による胃がん治療は、共同研究先の山口大学医学部で実施しました。
フォトダイナミックセラピー:光増感剤または光感受性とよばれている薬剤と特定のタイプの光を組み合わせることでがん細胞を叩く療法。

International Journal of Gastrointestinal Cancer, vol.32,139-142,2002 Yanai, et al から抜粋致しました。

胃がん(胃腫瘍) 症例2その他の症例を見る

  • 京都上羽医院
    住所
    京都市上京区下長者町通油小路東入鷹司町59
    院長
    上羽 毅
  • 奈良原医院
    住所
    奈良県大和郡山市横田町708-3
    院長
    原 裕