39歳男性交通事故時に血尿と左肺腫瘤(上葉、下葉)を指摘され腎臓がん(腎細胞がん)が判明

1991年6月左腎臓を手術摘出しましたが、肺の転移巣は手術せず、7月より活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による腎臓がん・肺転移腫瘍治療を開始しました。2週間隔で2回活性化自己リンパ球療法による腎臓がん・肺転移腫瘍治療を実施後、月1回の治療を継続しました。 この時点においては腎臓がんに有効な薬剤はなく活性化自己リンパ球療法による腎臓がん治療のみを行ないました。左肺上葉腫瘍(25×20mm)が活性化自己リンパ球療法により、1年後に消失しました。1993年4月活性化自己リンパ球療法による腎臓がん治療を終了し、そのとき左肺下葉腫瘍は10mm×10mmまで縮小しました。1994年10月左肺下葉腫瘍が40×24×18mmと増大してきたので左肺下葉を切除しました。以後腎臓がん・肺転移の再発は認められませんでした。また、活性化自己リンパ球療法による副作用はありませんでした。 この症例に見られるように活性化自己リンパ球療法により、腎臓がん・肺転移腫瘍治療によって肺転移が消失することもありますが、それには時間がかかることがわかりました。

1998年日本癌学会総会発表スライド

本内容は株式会社GCリンフォテック取締役会長関根暉彬博士発表の日本癌学会総会要旨集(1998)から抜粋しました。

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