「メモリーT細胞を主成分とするリンパ球細胞群の製造方法」に関する 出願特許が公開されました

株式会社リンフォテックは、関根暉彬博士(現 当社代表取締役)が開発した活性化自己Tリンパ球の製造方法について、「メモリーT細胞を主成分とするリンパ球細胞群の製造方法」に関する国内出願特許(2012年4月)が2013年10月に公開(特開2013-215141)されましたことをお知らせ致します。

本特許の特徴は、細胞培養中の浮遊細胞数計測という極めて簡単かつ安価な方法によって、抗体等の高価な試薬や機器を用いることなく、がん治療効果の高いメモリーT細胞を大量採取可能としたものです。

メモリーT細胞は、がんや細菌・ウィルスなどの外敵に遭遇すると、これらを攻撃する機能を持っていることから、メモリーT細胞を分離して集め、その数を増やすことができれば、がん免疫細胞療法において、強力な治療手段になると期待されていました。

多様な細胞を包含するリンパ球からメモリーT細胞を選択的に分離することは極めて煩雑でコストがかかるという問題がありましたが、血液より採取したリンパ球に刺激を与えて所定の条件下で増殖させるとメモリーT細胞を大量に取得できることが判明しました。

本特許は、社会的要請に応えたものであると考えており、今後、がん免疫細胞療法の普及につながると考えております。